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land of hypothesis

「量子コンピュータとは何か」 感想

量子コンピュータとは何か (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

著者/訳者:ジョージ・ジョンソン George Johnson

出版社:早川書房( 2009-12-09 )

文庫 ( 304 ページ )


イオンや光子などの「量子」を使ってコンピュータを作るってどうよ、という幽玄なお話。

前半、0と1をめんめんと逐次処理するプロセスである、というレガシィ・コンピュータの説明は非常にわかりやすい。
ところが、本題の量子コンピュータの説明に入って、「量子は0と1の状態を同時にとることができる」なんていう記述が出て来た途端に激しくつまづくわけだ。
身の回りの、いわば見かけ上の物理法則とは乖離した世界の話である。

いったいどうやってその量子をコントロールするのか。で、どうやって問題を入力し、回答を取り出すのか。まったくわからん。…この本にもその辺のことが書いてあったかも知れないが、全然読みとれなかった。知性の危機(笑)。

ともあれ、量子コンピュータがなんかそういうものであって、たとえばとても大きい桁の因数分解とか、タンパク質のふるまいとか、NP完全とか、総当たりで計算するとスーパーコンピュータでも千億年の単位が必要になる問題を解くためのブレイクスルーになるかも知れない、まったく新しいチャレンジであることだけはワカッタ。

こんな本を読んでいたら、たまたまIBMが開発している量子コンピュータに関するニュースが報道された。
そういえばデコヒーレンスとかNOT演算とかの話も出てたなぁ…(遠い目)。

「この国を出よ」 感想

第1行目から、「今や日本は、世界の荒波の中で、羅針盤も舵も失って、ただ沈没を待つだけの難破船のように見えます。」とガツンとやられる。警世の書なのである。

この国を出よ

著者/訳者:大前 研一 柳井 正

出版社:小学館( 2010-09-29 )

単行本 ( 210 ページ )


大前氏とユニクロ社長・柳井氏との往復書簡のような体裁で(実際は対談が元になっているんだろうか)、現代日本の病巣をえぐり、解決の方向を模索する。

私利私欲しかない役人、「次の選挙」しか見えない政治家、不景気や外圧の中で嘆くしかない企業経営者、気概も野望も夢すらも持たない生活者をヤリ玉に挙げ、単なるバラ撒きに堕した高速料金や高校授業料の「本当の姿」を説き、「消費税を上げるなら、その前に所得税・法人税をゼロにせよ」などの、極めて魅力的でインパクトある施策を提案する。そして日本の殻を破ることで再び日本に活力を、と鼓舞する熱くて重要な書なのである。

冒頭の言を読むまでもなく、日本は、経済的にも世界の中でのポゼッション的にも非常な危機にあると思う。だが、心ある人がいくらそう指摘し、このような熱き書がいかに世に問われても、世の中はのほほんとして動かないように見える。どうやら長きにわたるこの「日本病」が治ることはないだろう。無能な政治家や、その蔭でほくそ笑む官僚が癌よろしく日本が死ぬまでしゃぶり尽くすだろうし、なにより知恵や実行力、高潔な魂を持ったリーダーを、この國は(國民こぞって)ほとんど育てて来なかったからである。

バカ船はいっぺん沈没した方がいい。

「テレビは生き残れるのか」 感想

ニュース映像にBGMをかぶせる。
安芸人の内輪ウケ中心のガチャガチャした番組が多すぎる。
ゴールデンタイムのCM枠も、そのガチャガチャした番宣ばかり。
不祥事や「やらせ」、果ては政界工作が横行する。
誰かのフトコロを潤すためだけの地デジ化が強行され、大量のゴミとデバイドを生み出す。
「電波利権」の上に硬直した頭が乗り、疲れ果てた手足がぶら下がる。

ウンコTV業界め、ちょうどキリのいい60年(還暦)で寿命を閉じて、全員滅びりゃいいのに。

…と思っていたところにこの本。

テレビは生き残れるのか (ディスカヴァー携書)

著者/訳者:境 治

出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン( 2011-07-16 )

新書 ( 288 ページ )


著者は元コピーライターで、これまでの経験などをもとにTVの行く末を語る。どっちかというとTVを糾弾し、未来がないことを証明し、引導を渡す内容を期待したのだが(そんなハイブロウな議論がここにあるわけないけど)、期待を大幅に裏切ってむしろ「テレビはこうすれば生き残れる」という半端な話だった。

さすがはコピーライター出身、ソーシャルクリエイティブとかミドルメディアとかキーワードは豊富だが、議論は情緒的で散漫。TwitterやFacebookを覗きながら業界の周辺をそぞろ歩くに過ぎない。

すべてがネットやパーソナルメディアに収斂して行くわけではないと思うし、即座にTVが滅びることはないとオレも思うが、ネットとTVの連携などというチマい枠組みにとらわれ、そこから飛び立てない時点で老廃であり熱的死ではないか。

所詮は既存メディアの中で生きてきた(いる)人の議論が時代を超えることはできないのである。

「なぜヒトは旅をするのか」 感想

「なぜヒトは旅をするのか?」と問われたら、「なに言ってんの、ヒトは旅をするからヒトなんだ」とちょっと斜に構えて答えたくなる。そういう好奇心、探求心、冒険心を備えた遺伝子を持っている動物が人間に進化したのだ、とか。

なぜヒトは旅をするのか―人類だけにそなわった冒険心 (DOJIN選書)

著者/訳者:榎本知郎

出版社:化学同人( 2011-01-20 )

単行本 ( 208 ページ )


で、「霊長類学」の先生が書いたこの本だけど、遺伝子も踏まえつつ、むしろその先というか、なぜヒト(だけ)に旅が可能だったのだろうかを問う内容になっている。そういう意味では、「なぜヒトは旅ができたのか」というお話である。

すなわち、見知らぬ人がどこかからやって来た時に、即座に敵対したり撃退したりするのではなく、中庸な態度をとりつつ、食べ物や一夜の宿を与えたりできる性質…それを著者は「許容」と呼ぶ…を人間が持っていることである。

まあ、基本的動機は好奇心であろう、とも言っているわけだが。

もっとも、何者かがやって来た時に即座に敵対したり撃退したりする文化もあるだろうし、侵略や戦争が起こる現実を十分に説明しているとも思えない。

戦争等については「社会が複雑になり過ぎて、偏った個人(独裁者とか)の思想が突出するからだ」といった説明もあるけど、いまいち説得力不足の観がある。総じて、生煮えの議論のように思った。

Windows XPでメイリオフォントを使う

依怙地にWindows XPを使い続けているのだが。

メイリオとかヒラギノ角ゴとかを指定フォントにしているサイトが増えて、ページがきれいに表示されないことが多くなって来た。
そこで調べてみると、意外に簡単にメイリオをインストールできることがわかった。

参考サイトはこちら(ありがとうございます)。

念のため簡単に手順をメモ。

  • マイクロソフトのダウンロードサイトに行く。
  • 「続行」をクリックし、正規XPであることを検証するソフト(GenuineCheck.exe)をダウンロードし、実行する。
  • 現れたコードを「ステップ2」の欄にコピペすると、さきほどの「続行」が「ダウンロード」に変わるので、クリックする。
  • フォントインストールプログラム(VistaFont_JPN.EXE)のダウンロード完了。
  • 同プログラムを実行。(フォントのインストールが完了)
  • Windowsのデスクトップで右クリックして「プロパティ」を開き、「デザイン」タブ→「効果」を開く。
  • 「次の方法でスクリーン フォントの縁をなめらかにする」のチェックを入れ、直下の選択肢から「Clear Type」を選択、以上。

これで、GIGAZINEとかDIAMOND ONLINEとかFacebookとかがようやくきれいに表示されるというわけですな。

「ナニワ金融道」 感想

遅れ馳せながら読了。

ナニワ金融道(1) (講談社漫画文庫)

著者/訳者:青木 雄二

出版社:講談社( 1999-03-12 )

文庫 ( 472 ページ )


しかしリアルな迫力がありますなー。
スーツの柄や壁のシミまでペンで書き込む汚な系の絵が、迫力にズッシリと重みを加えています。

金融の裏側とか手口とかを今後に活かせる感じはしないけど、

  • 人のいうことを鵜呑みにしない
  • 知らないことに手を出さない
  • 諦めない

などの教えは、人生を歩く上で大変勉強になります。

一気に読んだ後、なにか考える時に頭の中が大阪弁になる効果もありますねw。

「流通の覇王」 感想

ダイエーの創業者・中内功氏をモデルとしたちょっと古い小説。

流通の覇王―小説「スーパー」戦争 (光文社文庫)

著者/訳者:大下 英治

出版社:光文社( 1995-06 )

文庫 ( 328 ページ )


ダイエー(作中ではレインボー)が日本の小売業として初めて売上高1兆円を超えた前後から、ライバルである西武(同・南部)やイトーヨーカ堂(同・トーキョー堂)との死闘(出店競争・価格競争)が描かれる。

ダイエーの沿革をそのまま小説形式に引き写したような、なにがどうした、次にこうしたという展開の単調さが昭和の大衆小説臭くて途中でいやになるし、業界では伝説的な「津田沼戦争」の経緯や裏話が読めるかと思ったらそれはほとんど触れる程度だったりと、総じて「残念」が上回った。

中では、ダイエーおよびイトーヨーカ堂が札幌・琴似(近所)に出店する際の話が面白い。琴似は当時国鉄駅周辺を中心に開発が進められていて、「札幌の新宿になる」(一大ターミナルになる)と目されていたという。現在もダイエー・ヨーカ堂はともに存命だが、琴似周辺のあまり活性化していない様子を見ると実に隔世の観がある。

小説は、西武の堤氏(作中では楠)、ヨーカ堂の伊藤氏(同・加藤)の引退を見て、中内氏(同・鳴門)が「世界一の流通業」へ向けて事業の継続性をしみじみと語り、決意を新たにするところで終わる。この小説の白眉といったところだが(実際、作者が最も書きたかった部分だろう)、その後バブルの崩壊とともに現実のダイエーの経営が傾き、中内氏をして「消費者の心がわからなくなった」と呟かせしめたのち、現在の「再建途上」の姿を見るにつけ、また違ったしみじみが湧いてくる。

「携帯電磁波の人体影響」 感想

携帯電話は人体にとって危険ではないのか。

携帯電話電磁波の曝露量の指標に、SAR値というのがある。
日本では2.0W/kgを超えないこと、とされている(アメリカでは1.6W/kg、スウェーデンでは0.8W/kg)。
この値は、各電話機の取説を見ると小さい字で書かれているが、ちなみにオレが今使っている携帯(docomo SH-01B)は0.3W/kg、iPhone 4は0.975W/kgらしい。

だがしかし、この数字さえクリアしていれば大丈夫というものではないらしい。

携帯電話と脳腫瘍などの健康被害の関連性についての科学的な根拠はまだはっきりしていないが、それを疑わせる症例などは枚挙にいとまがないほど出て来ている。SAR値などの「基準」にも実は疑義がある。予防疫学の立場から、疑わしいものは避けた方が無難なのではないか。実際に欧米では規制の動きが始まっているが、さて日本では--。

そのへんのことが、この本には綿密かつ注意深く書かれている。

携帯電磁波の人体影響 (集英社新書)

著者/訳者:矢部 武

出版社:集英社( 2010-11-17 )

新書 ( 224 ページ )


読んでみて、携帯はあまり使わないようにしたい、ズボンのポッケに入れるのはやめよう、とオレは思った。

もっとも、

  • 携帯電話の電磁波によって脳腫瘍のリスクが何倍にも跳ね上がろうと、
  • 白内障や睾丸細胞障害の原因になろうと、
  • 基準を作り安全性を担保すべき総務省や電話機メーカーが、リスクよりも売り上げのことしか考えていなかろうと、

例えば発ガン性が疑われる食品添加物テンコ盛りのマスプロ製品を無自覚に食わされていたり、原発事故についていい加減な情報ばかりつかまされていたり、なにかにつけ政府や役人が國民を愚弄し搾取し続けていることを思えば、どうってことないけどね。

wp-jrelatedとコンフリクトするプラグイン?

具体的に検証とかしていないので、そんだけ…な話なんだけど。

WordPress Related Post for Japanese」という、自ブログ内の関連するエントリを好効率で表示してくれるプラグインを使わせてもらっている。(いつもありがとうございます)

が、同時に「More Content Folder」を使うとうまく働かない。
jQueryと相性がよくないのかな?とも思うけど、取りあえずMore Content…の方を外すことにした。

万一のご参考まで。

FirefoxのProfileを清算するに当たって、ブックマークとパスワード等だけを移行する

まぁ、なにかの拍子に踏んだんだろうと思うんだけど、eSnipsというページが、スタートページから外しても外しても再起動するたびに復活してくるのに業を煮やして、Firefoxのprofileを作り直すことにした。
保存されているブックマークやパスワード類は取りあえずそのまま移行したので、やり方をメモっておく。

※注
※これは、自分がこうやったというだけの話なので、万一参考にされる場合は自己責任でお願いします。

  • Windows XP SP3 + Firefox 4の話。
  • 正しいやり方じゃないかも。
  • このやり方だと、オプションの細かい設定やプラグイン情報などはすべて消えてしまう。

・ブックマーク

上部メニュー>ブックマーク>すべてのブックマークを表示 を開く
「履歴とブックマークの管理」画面が出るので、インポートとバックアップ▼>バックアップ をクリック
そこに表示されている「・・・.json」ファイルをデスクトップなどに保存する
これでエクスポートは終了

profileを作り直してFirefoxを再起動させた後、インポートとバックアップ▼>復元>ファイルを選択…>さっき保存したファイルを選択
「現在のブックマークはすべてバックアップで置き換えられます…云々」と出るのでOK
これでインポートは終了

・パスワードとクッキー

隠しファイルが見える状態にしておく
Firefoxは終了しておく

Documets and Settings\(ユーザー名)\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\(8文字の英数字).default\
というフォルダの中にある、以下のファイルを別所に保管しておく
(cookiesやsignonsの辺りは人によって違うらしい)

  • cert8.db
  • cookies.sqlite
  • cookies.sqlite-shm
  • cookies.sqlite-wal
  • hostperm.1
  • key3.db
  • secmod.db
  • signons2.txt
  • signons3.txt
  • signons.sqlite

Firefoxフォルダの中にある

  • Profilesフォルダ
  • profiles.ini
  • なんならCrash Reportsももろともに

を消去する

Firefoxを再起動すると、初期状態に戻り、新しいProfilesフォルダができている
再びFirefoxを終了し、Profiles\(さっきと違う8文字の英数字).default\フォルダの中に、さっき保管したファイルを上書きコピーする
またまた再起動すると、パスワード等は復元されている

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